【軽貨物運送業】個人事業主の開業方法とは?メリット・デメリットや手続きの流れを解説
2024.03.28 軽貨物運送業について
日本の物流は、大部分を車両輸送が担っているので、軽貨物運送業もまた需要が高まっていると言えます。
しかし、中には安定しないというイメージをもっている方もおり、独立開業したい方にとっては悩ましいのではないでしょうか。
そこで本記事では、軽貨物運送業はなぜ「やってはいけない」というイメージをもたれがちなのか、その理由や個人事業主として開業するメリット・デメリットなどをご紹介します。
また、開業までの手続きと必要なものまですべて解説するので、軽貨物運送業に興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ軽貨物運送業には『やってはいけない』イメージがあるの?
そもそも軽貨物運送業とは、依頼主から運賃を受け取って荷物を配送する仕事であり、大きな魅力として「個人事業主」として1人で開業できることが挙げられます。
開業と聞くと法人の設立が必要ではないかと思われがちですが、個人事業主としての開業しても全く問題はありません。
一方で、給与形態が荷物を運べなければ収入が入らない「完全出来高制」や「歩合」といった形態になるため、「安定しなさそう」なイメージがあるのではないでしょうか。
これが軽貨物運送業を「やってはいけない」というイメージにつながる要因の一つと言えますが、先述したように軽貨物運送業の需要は近年高まっています。
そのため、配送の形式もたくさん用意されており、さまざまな方法で仕事を受注することが可能である以上、全く仕事がないという状況にはなりません。
もちろん、1日に運べる量や時間の制約などで思ったほど稼げないこともありますが、慣れや実績の積み重ねで高単価の仕事を引き受けることができるようになるでしょう。
個人事業主として軽貨物運送業を開業するメリット
個人事業主として軽貨物運送業を開業するメリットは、主に以下が挙げられます。
1.開業の手続きが簡単で開業しやすい
軽貨物運送業の開業は届出制なので、申請すればすぐに開業できます。
特別な資格・免許はいらず、普通運転免許を取得している方なら誰でも始められるのがメリットです。
具体的な始め方は、後ほど解説します。
2.自分で働き方が選べる
一般的な会社員と個人事業主では、働き方が大きく異なります。
個人事業主として軽貨物運送業を開業した場合、勤務時間や休日なども自由に決めながらライフスタイルに合わせた働き方ができるでしょう。
職場の人間関係に悩むこともなく、自分のペースで働けるのもメリットです。
3.働き方次第で高収入が目指せる
基本的に軽貨物運送業で得られる収入は、配達件数に応じて変動します。
これも一般的な会社員とは大きく異なる点であり、働き方次第で高収入が目指せるのも軽貨物運送業ならではの大きなメリットです。
個人事業主としての経験を積み重ねていけば、事業を拡大できる可能性もあります。
個人事業主として軽貨物運送業を開業するデメリット
一方、個人事業主として軽貨物運送業を開業する場合はデメリットは、以下が挙げられます。
1.すべて自分で行わなければならない
開業の手続きをはじめ、事業を営むうえで必要なあらゆる手続き、計算、管理など、すべて自分で行わなければなりません。
慣れるまでは大変に思うこともあるかもしれませんが、困ったときは専門家に相談するのも一つです。
2.ケガや病気に対する保障がない
個人事業主は自由に働ける反面、ケガや病気などで休んだときは収入が得られなくなります。
気を付けていても確実に避けられるものではないため、休業時に補償を受けられる保険への加入を検討しましょう。
3.法人よりも信用度が低い
個人事業主は法人に比べて、社会的な信用度が低いこともデメリットの一つです。
たとえば、銀行からの融資が受けにくくなる可能性もあります。
軽貨物運送業の開業手続き・始め方
個人事業主として軽貨物運送業を開業する際は、以下の流れで手続きを行います。
ステップ1.運輸支局での手続き
管轄の運輸支局にて軽貨物運送業を開業するための手続きを行います。
必要事項を記入した以下の書類を提出すれば、完了です。
各書類はインターネットから取得できるので、事前に自宅で準備しておきましょう。
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書
- 運賃料金表
- 事業用自動車等連絡書
- 車検証(コピーでも可)
※地域によりやや異なる場合があります。
ステップ2.軽自動車検査協会での手続き
不備なく手続きが完了したら、次は軽自動車検査協会にて黒ナンバー交付の手続きを行います。
黒ナンバーとは、軽貨物運送業で使用する車両に取り付けるナンバープレートのことです。
ステップ3.税務署での手続き
管轄の税務署で「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。
この手続きは開業してから1か月以内に行う必要があるため、注意が必要です。
忘れないよう、最初に手続きを行うのもよいでしょう。
軽貨物運送業の開業費用《目安》
軽貨物運送業の開業費用は、50~200万円が目安です。
具体的な内容は、以下のような費用が挙げられます。
- 車両費用
- 車検費用
- 保険料
- 税金
- 雑費 など
車両費用はリースまたはレンタルを利用すると、大幅に抑えられるでしょう。
軽貨物運送業の開業に必要なもの
軽貨物運送業を開業する前に、以下のものを揃えましょう。
車両
軽貨物運送業には、軽貨物車が必要です。
リースを利用する場合はメンテナンスの費用が含まれたリースプランを契約すれば、メンテナンスの費用も手間もかかりません。
車庫
車庫は原則として、営業所に併設されている必要があります。
併設できない場合は、営業所から2km以内の範囲で確保しましょう。
なお、賃駐車場でも問題ありません。
保険
安心安全に軽貨物運送業を行うためにも、自賠責保険だけでなく任意保険と貨物保険にも加入しましょう。
貨物保険とは、扱う荷物が損傷した場合に備えた保険です。
もしものために加入しておきましょう。
軽貨物運送業を開業後の年収相場
個人事業主として軽貨物運送業を開業した場合の年収は、300~400万円程度が相場です。
ドライバー自身の能力をはじめ、配達件数や単価で左右されるため、あくまで目安にしてください。
実績を積みながらドライバーとしてのスキルを磨けば、年収も上げられるでしょう。
軽貨物運送業に向いている人の特徴
この章では、軽貨物運送業に向いている人の特徴をご紹介します。
体調管理が行える人
体調が万全でないと事故のリスクが上がるため、体調管理が行える人は軽貨物運送業に向いています。
社会で働くうえで基本的なことと言えますが、安全のためにも重要です。
体力面・精神面ともに元気な人
長時間の運転は体力的な負担が大きいほか、想定外の出来事が起きたときは冷静に対応できる精神力が必要です。
そのため、体力面・精神面ともに元気で強い人は、軽貨物運送業に向いているでしょう。
責任感のある人
軽貨物ドライバーとして最も大切なのは、お客様のもとへ正確に丁寧に荷物を届けることです。
これは軽貨物運送業を開業するうえで、大きな損害を防ぐためにも大切なことと言えます。
日々責任感をもって仕事ができる人は、軽貨物ドライバーに向いているでしょう。
運転が好きな人
運転が好きな人は、軽貨物運送業に向いているでしょう。
軽貨物運送業の業務では運転する時間はもちろん、車内で過ごす時間も長くなるため、苦痛に感じる人は負担が大きいと言えます。
個人での開業を失敗しないポイント
個人事業主として軽貨物運送業を開業する際は、以下のポイントを踏まえて準備を進めましょう。
具体的なプランを立てる
軽貨物運送業は簡単な手続きで開業できるとは言え、成功するためには開業準備として情報収集を行い具体的なプランを立てましょう。
開業前にシミュレーションをしたり情報収集をしたりなど、体制を十分に整えておくことが非常に重要です。
自分に合う業務委託先を探す
軽貨物運送業の開業後は委託先と契約を結んだのち、案件を受託する流れが基本です。
委託先により仕事内容のほか、仕事をするうえで重要となる委託先の雰囲気や手数料、待遇なども異なります。
そのため、目標や将来を明確にし、自分の希望により近い委託先を探しましょう。
楽に稼げると思わない
軽貨物運送業は未経験でも、個人事業主として開業できます。
とはいえ、楽に稼げると考えていると挫折してしまうケースも少なくありません。
誰でも始めやすいメリットがある一方、稼ぐには相応の努力が必要です。
車両費用を安く抑える
軽貨物運送業の開業費用のうち、車両費用が多くの割合を占めます。
資金準備の負担を軽減するためにも、中古車を購入したりリースを利用したりなど安く抑えられる方法を検討しましょう。
車両のリースはSKSにご相談ください!
SKSはフリーランスドライバーの方に向けて、軽バンのカーリースサービスをご提供しております。
最安1万円でご利用いただけるため、開業費用を抑えたい方に最適です。
他にも豊富なプランをご用意しており、お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
また、以下のサービスや手続き等を代行しているので、リースが初めての場合も安心してご利用いただけます。
- 代車対応
- ロードサービス対応
- 事故時の対応
- 保険の管理
- 車検・点検
- 車庫管理
順次対応エリアを拡大しておりますので、車両のリースをご検討されている方はぜひSKSまでお気軽にお問い合わせください。
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