多くの軽貨物運送業者が加入する保険は「自賠責保険」「任意保険」「貨物保険」の3種類の保険。

このうちの自賠責保険と任意保険は軽貨物運送業者に限らず加入している方がほとんどかと思われますが、「貨物保険」とは一体どんな保険なのでしょうか?

そこで今回は、軽貨物運送業者の貨物保険ついて詳しくご紹介します。

軽貨物運送業者の「貨物保険」とは

貨物保険とは

貨物保険とは、「運送業者貨物賠償責任保険」のことで軽貨物運送業者を含む運送業者が加入する保険です。貨物保険もしくは運送保険とも呼ばれています。

詳しく説明すると、配達中になにかしらのトラブルによって荷物が損傷した場合に備えるための保険です。

通常は損傷した荷物をもとに戻すことは難しいので、契約内容に沿って損害賠償の補償を受けられるという内容になります。

軽貨物運送業者が扱う荷物はさまざまですよね。

荷物の中身は見えないものの、なかには高価なものも多く存在しています。

荷物が損傷した場合は貨物保険に加入していれば保険で補うことができますが、加入していない会社は損害賠償の全額を負担しなければなりません。

軽貨物運送業者にとって、配達中のトラブルは避けたくても避けきれないもの。

そのため貨物保険への加入は非常に重要なのです。

貨物保険以外の保険

貨物保険の他に、軽貨物運送業者が加入する保険は自賠責保険と任意保険があります。

自賠責保険は強制保険とも呼ばれるように、車を運転する以上は加入が義務付けられている保険です。

内容は交通事故を起こした場合に被害者への損害賠償を補償するというものですが、自賠責保険のみでは補えないケースが多々あります。

その際に必要になるのが任意保険です。

内容は自賠責保険のみでは補えない部分を補償するというもの。

自賠責保険とは異なり任意で加入する保険ですが、貨物保険と同じく任意保険にも加入しておくことをおすすめします。

後ほど軽貨物運送業者の任意保険について詳しくご説明しますので、そちらも参考にしてみてくださいね。

貨物保険の主な種類と保険料

貨物保険の主な種類

貨物保険の種類は補償の内容によって分けられており、①すべてのケースに対応できるものと②一部のケースに限られているものの2種類のタイプがあります。

①のタイプでは、荷物の破損や盗難をはじめ、雨濡れなど、ほぼすべてのケースに対応しています。

ただし、故意的な破損には当然対応しておらず、この他にも一部対応していないケースがあります。

とはいえ、どんなリスクにも備えておきたい!という方はこのタイプを選んでおけば困ることはないはずです。

一方②のタイプでは、荷物の破損や盗難、その他の配達中に起こりがちなトラブルなどにも対応していますが、一部のケースに限られている点が①とは違うところ。

例えば荷物の破損の場合、交通事故や火災などによるものには対応していますが、雨濡れをはじめとする自分の注意で防げるものには対応していません。

さらに貨物保険は補償の内容とは別に、会社全体を対象にした契約とトラック1台ごとを対象にした契約の2種類の契約方法があります。

どちらにもメリット・デメリットがあるので、貨物保険に加入する際は補償の内容とあわせて十分に検討しましょう。

貨物保険の保険料は?

軽貨物運送業者の貨物保険の保険料は、1年あたり20〜50万が相場です。

先ほどご紹介した①と②では内容の違いから保険料にも差があります。

補償の内容が幅広い①は②に比べて保険料が高くなるので、できるだけ保険料を抑えたい!という方は②がおすすめです。

また、同じタイプの貨物保険でも保険会社によって保険料が異なることもあるので、必ず確認するようにしてください。

任意保険にも加入しておくと安心◎

加入しておきたい任意保険について

最初にも少しお伝えしたように、軽貨物運送業者にとって貨物保険と同じく重要なのが任意保険です。

任意保険にはさまざまな種類がありますが、軽貨物運送業者は一般のドライバーよりも交通事故のリスクが高いので、最低でも対人賠償保険と対物賠償保険には加入しておくことをおすすめします。

ただし、軽貨物運送業者の任意保険は基本的に保険料が高く設定されています。

具体的な保険料は保険会社、補償の内容、条件などによって異なるので、こちらも必ず確認するようにしましょう。

SKSは保険の代理店業務を行っております

SKSではカーリースサービスだけでなく、車検や点検などのメンテナンスをはじめ、トラブル時の対応、車庫の管理まで充実したサポート体制を整えております。

さらにSKSは複数の保険会社の代理店業務を行っておりますので、お客様に合わせた保険のご提案までも可能です。

なにかお困りのことがございましたら、法人・個人問わずお気軽にご相談ください。

関連記事