話題になった「置き配」サービス!軽貨物ドライバーが注意すべきこと
2021.08.02 軽貨物運送業について
近年置き配サービスの利用者が増え話題になりました。
ただし、置き配には多くのメリットがある反面、デメリット、また注意すべきことがあります。
お客様とのトラブルが起こることのないよう、軽貨物ドライバーは細心の注意を払ってください。
そこで今回は置き配サービスについて、メリット・デメリットと注意すべきことなどをまとめてご紹介します。
軽貨物ドライバーの”置き配”サービスとは
置き配サービスとは
これまでの配達方法は、軽貨物ドライバーとお客様とが対面して荷物を受け渡す方法が一般的でしたよね。
一方“置き配”とは、軽貨物ドライバーがお客様と対面せずに指定場所へ荷物を置いておく配達方法をいいます。
実は置き配のはじまりは新型コロナウイルスの流行前でした。
大手企業が初めて採用したものの(ドライバーの負担軽減のため)、メリットよりもデメリットが多いことから現在のように注目されることはなかったようです。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の大きな影響を受け、他人との接触を避ける感染予防の一つとして置き配が急激に増加しました。
また在宅勤務へ移行した人々が増えたことにより、他人との接触を避けるだけでなく「仕事中で手が離せないから」なども置き配が急増した理由に挙げられています。
ドライバー不足の改善にも有効
運送業界では長年のドライバー不足に陥っているにもかかわらず、近年のネット通販市場拡大によって扱う荷物が増加しています。
しかし、まだまだ日本では宅配ボックスのないマンションが多く、特に戸建ての場合はお客様が不在だと荷物を受け渡すことは不可能ですよね。
そのため“再配達問題”と取り上げられるほど、軽貨物ドライバーの負担は大きいものでした。
置き配はそんな運送業界の現状を改善するためにも有効な取り組みなのです。
置き配にはどんなメリット・デメリットがあるのか
メリット
先ほども触れたように再配達による負担が軽減されることは、軽貨物ドライバーにとって最大のメリットです。
実際の再配達の件数は軽貨物ドライバーが扱う荷物全体のうち、およそ15%にもなるといわれています。
そのため置き配によって、再配達が少なくなる分多くの荷物を運べる、結果的にドライバー不足の改善が目指せます。
また感染予防になる他、お客様側にも再配達を依頼する手間が省ける、対面せずに手軽に受け取れる、防犯のためなどのメリットがあります。
デメリット
置き配のデメリットはどうしても、盗難、雨濡れ、個人情報の流出などのリスクがあることなどが挙げられます。
なかでも荷物の盗難には、軽貨物ドライバーとお客様ともに最も注意が必要です。
置き配が増加したことで盗難に対する保証対応を行っている場合がありますが、保証対応のない場合はお客様が損をしてしまうことになります。
軽貨物ドライバーが正しく置き配をしていたのなら責任が問われることはありませんが、荷物が盗難されたとなると今後の依頼に影響を与えることもあるかもしれません。
軽貨物ドライバーが置き配で注意すべきこと
基本は目立たない場所
言ってしまえば、荷物を盗もうと思えば誰でも持ち去ることができてしまうのが置き配です。
そのため盗難を防ぐためにも、軽貨物ドライバーは目立たない場所に荷物を置くことが基本中の基本になります。
とはいえ置き配ではお客様の指定場所に従う必要があるので、例えば玄関先であれば真ん中に置かずに目立ちにくい端に置くなどの工夫が大事です。
また荷物が食べ物の場合は置く場所に特に注意してください。
今のような暑い時期では種類によって傷んでしまうこともあるので、注意するより避けた方が良いかもしれません。
天候に合わせることも大事
置き配のデメリットでもあるのが、雨風によって荷物が破損・紛失するリスクです。
お客様の指定場所に従うこと、目立たない場所に置くことはもちろんですが、その日の天候に合わせて置く場所を工夫することも軽貨物ドライバーが注意すべきことの一つになります。
配達時には雨が降っていなくてもその後大雨が降ることもあるので、できるだけ置き配では屋根がある場所へ置くようにしてください。
あまりにも天気が荒れているときは、一旦持ち帰る判断なども求められます。
誤配にも要注意
お客様と対面しない置き配では、お客様に対して宛名や住所を確認することができなくなります。
そのため誤配が起こるリスクが高くなるので、軽貨物ドライバーは注意が必要です。
地域や場合によってお隣さんと住所や苗字が同じことも、一方で表札がなく名前がわからないことも決して珍しくはありません。
誤配はお客様だけでなく同時に間違えられた側にも迷惑がかかるので、ときには置き配希望の場合でも直接お客様に確認することも大事です。
置き配で絶対にしてはいけないこと
お客様が希望していないにもかかわらず、軽貨物ドライバーの判断で勝手に置き配をすることは絶対にしてはいけません。
軽貨物ドライバーが勝手に置き配をしたあとに、荷物が紛失したということも実際にあったようです。
お客様への報告・連絡・相談は徹底して行うようにしてくださいね。
SKSでは多くの法人のお客様にもカーリースサービスをご提供しております。
社用車や営業車が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。
お客様のご要望を親身になってお伺いいたします。
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