黒ナンバーを取得するには?届け出に必要な書類について解説
2022.12.26 軽貨物運送業について
軽自動車を使用して運送業を始める場合は、まず黒ナンバーを取得しましょう。
黒ナンバーの届け出は、必要書類を揃えたうえで行います。
今回は黒ナンバーの届け出に必要な書類についてご紹介するので、これから手続きを行う方はぜひ参考にしてください。
軽自動車の黒ナンバーとは
黒ナンバーは、一部の軽自動車以外は取得できません。
まずは黒ナンバーについて、理解を深めましょう。
黒ナンバーとは
黒ナンバーとは、黒色のプレートに黄色の文字が表記された、貨物軽自動車運送事業で使用する軽自動車に取り付けるナンバープレートを指します。
貨物軽自動車運送事業を始める場合は、黒ナンバーの届け出が必須です。
黒ナンバーを取得できる車
黒ナンバーを取得できるのは、車検証の用途に「貨物」と記載される軽自動車です。
一般的に日常生活で利用される軽自動車は用途が「乗用」のため、黒ナンバーは取得できません。
ただし、どうしても「乗用」の軽自動車を使用したい場合は、構造変更の手続きを行うと黒ナンバーを取得できます。
とはいえ構造変更にも費用や手間がかかるので、よく検討したうえで手続きを進めましょう。
黒ナンバーを取得できる基準
黒ナンバーを取得する際は、以下の要件を満たす必要があります。
軽自動車を確保していること
先述の通り、用途が「貨物」の軽自動車に限られます。
なお、軽自動車1台でも黒ナンバーの取得は可能です。
営業所、休憩・睡眠施設、車庫を確保していること
自己所有または賃貸の営業所と休憩・睡眠施設が必要です。
なお、車庫は営業所の半径2km以内と定められています。
運送約款を定めていること
運送約款とは、運送事業を開始するうえでの契約内容や必要事項をまとめた文書のことです。
国土交通省が定める運送約款を使用するか、自分で作成しましょう。
管理体制を整えていること
適正に事業を運営するために、運行管理体制を整えましょう。
損害賠償能力を保有していること
自賠責保険や任意保険への加入が必要です。
黒ナンバーの届け出に必要な書類
次は、黒ナンバーの届け出を行う際の必要書類や注意点をご紹介します。
黒ナンバーの取得に必要な手続き
黒ナンバーの届け出は運輸支局で行なったのち、ナンバープレートは軽自動車検査協会にて受け取ります。
必要書類はインターネットからダウンロードできるため、記入を済ませておくと手続きがスムーズです。
運輸支局での必要書類
運輸支局での手続きに必要な書類は、下記の5つです。
1.貨物軽自動車運送事業経営届出書
2.事業用自動車等連絡書
3.貨物軽自動車運送事業運賃設定届出書
4.運賃料金表
5.車検証のコピー
貨物軽自動車運送事業経営届出書は2022年10月27日より、書式が少し変更されました。
宜誓書に「貨物運送に関し支払うことのある損害賠償の支払い能力を有することを宜誓します。」の内容が追加されているので、確認したうえで日付、住所、氏名を記入しましょう。
なお、運輸支局の場所は国土交通省のホームページで確認できます。
軽自動車検査協会での必要書類
運輸支局での手続きを終えたら、以下の3つを揃えて軽自動車検査協会へ向かいましょう。
1.事業用自動車等連絡書
2.車検証原本
3.ナンバープレート
事業用自動車等連絡書は運輸支局で提出して、経由印の押されたものを指します。
なお、車検証は原本が必要です。
書類に記入する際の注意点
上記の必要書類を記入する際は、漏れがないよう注意しましょう。
また、運輸支局で経由印の押された事業用自動車等連絡書の有効期限は1か月です。
別日に手続きを行う場合は、期限が切れてしまわないよう気を付けてください。
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