事業用の軽自動車には、黒ナンバーの取得申請が必須です。
黒ナンバーを取り付けた車は自家用車として、業務以外で使用してもよいのでしょうか。

今回は黒ナンバーをプライベート利用できるのか、メリット・デメリットと併せてご説明します。

黒ナンバーをプライベート利用できる?

まずは、黒ナンバーの車をプライベートで利用できるのかをご説明します。

プライベートでも利用可能!

黒ナンバーの車でも、プライベートで利用できます。
自家用と分けなくても問題はないため、維持費を抑えたいなら兼用するのもよいでしょう。

また、これまで黒ナンバーを取得できる車は用途が「貨物」の軽貨物車に限られていましたが、令和4年10月27日より軽乗用車の使用が認められました。
通常通りに届出を行えば軽乗用車でも黒ナンバーの発行を受けられるので、働き方に応じて選択しましょう。

積載量の違いに注意

軽乗用車でも黒ナンバーの発行を受けられるものの、軽貨物車とは積載量が異なる点には注意が必要です。
軽貨物車の最大積載量は350kgに設定されていますが、軽乗用車を使用する場合は「乗車定員数から乗車人数を控除した数に55を乗じた重量以内」しか積載できません。
そのため、乗車定員数が4人で乗車人数が1人の場合で計算すると、積載量は「165kg以内」です。

軽乗用車で黒ナンバーの発行を受ける際は、軽貨物車よりも積載量が制限されることを理解しておきましょう。

黒ナンバーをプライベートで利用するメリット・デメリット

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次に、黒ナンバーをプライベートで利用するメリット・デメリットをご説明します。

黒ナンバーをプライベート利用するメリット

事業用と自家用を分けると2台分の維持費が発生しますが、黒ナンバーの車を業務とプライベートで兼用すれば1台分に抑えられます。
プライベートで車を利用する頻度が低い場合は自家用と分けず、利用シーンに応じてレンタカーなどを利用するとよいでしょう。

なお、事業用の軽自動車税や自動車重量税は自家用よりも安くなります。

黒ナンバーをプライベート利用するデメリット

軽貨物車は積載性に優れている一方、プライベートでの実用性には劣ることがデメリットでしょう。
荷室を改造している場合は、後部座席が使用できない場合も多々あります。
また、プライベート利用で支払ったガソリン代は経費に計上できないため、分けて管理する手間がかかります。

黒ナンバーをプライベートで利用する前に知っておきたいこと

黒ナンバーの車を業務とプライベートで兼用する際は、下記3点に注意しましょう。

部品の劣化を進めてしまう

黒ナンバーの車をプライベートで利用しても問題はありませんが、走行距離が増えるほど部品の劣化を進めてしまいます。
安全性を確保するためにもこまめにメンテナンスを行い、消耗品は適切な時期に交換してください。

ガソリン代は分けて管理する

先述の通り、黒ナンバーの車をプライベートで利用した際に支払ったガソリン代は、経費に計上できません。
そのため、クレジットカードを事業用とプライベート用で分けて管理するのがおすすめです。

自家用として利用できない場合がある

黒ナンバーの車を借りている場合は、契約内容によってプライベートでの利用が認められていないケースもあります。
レンタルまたはカーリースを利用している場合は、事前に確認しておきましょう。

まとめ

黒ナンバーの車はプライベートでも利用すると維持費を抑えられますが、実用性に劣るほか、ガソリン代を分けて管理する手間や部品の劣化を進めてしまうデメリットもあります。
とはいえ開業したばかりで収入が安定していない場合は、兼用しつつ利用シーンに応じてレンタカーを利用するとよいでしょう。

また、開業資金を抑えたい方は軽バンのカーリースがおすすめです。
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