運送業界全体が悩む…「人手不足」を改善するためのポイントとは
2021.04.28 軽貨物運送業について
あらゆる業界で人手不足と取り上げられている現代。
特に運送業界では人手不足が長期的に続いているため、多くの法人の方が頭を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は運送業界の人手不足を改善するべく、運送業界の現状と人手不足の原因をご紹介します。
人手不足を改善するためのポイントについて詳しくご紹介しますので、お悩みの法人の方は必見です。
運送業界の現状と人手不足の原因
人手不足が続く…運送業界の現状
運送業界では人手不足が長期的に続いており、あるデータによると2013~2019年にかけて急激に人手不足が悪化していることがわかりました。
2017年にはなんと運送業界の人手不足はワースト2位だったそう。
また、実際に運送業界の現場からも人手不足であるとの声が寄せられているにもかかわらず、残念ながらなかなか人が集まらないのが現状です。
さらに近年ではネット通販の利用客が大きく増加しており、ドライバーの需要が高くなっていることも人手不足を悪化させていると考えられます。
人手不足が改善されないのはなぜ?
<ドライバーの高齢化>
運送業界が抱える問題は人手不足の他に、ドライバーの高齢化が挙げられます。
ドライバー全体のうち、40歳以上が70%を占めている一方で29歳以下は10%にも満たないというデータがあるほど。
今以上に人手不足を悪化させる可能性も否定できません。
<収入が低い>
運送業の所得額は、全職業の平均所得額に比べて37~76万円(ドライバーの種類による)ほど低くなっています。
当然、運転する車種や距離に応じて同じドライバーでも差はありますが、以前の運送業の所得額と比較しても低くなっており、これも人手不足の原因と言えます。
<労働時間が長い>
ドライバーの労働環境はさまざまな取り組みによって改善されてはきているものの、労働時間・航続時間は長くなってしまいがちです。
人手不足に加えて荷物量が増加していることから、対応せざるを得ないこともあります。
今後もドライバーの労働環境の改善は続くでしょう。
<イメージが悪い>
そして上記のことなどが取り上げられると、どうしても運送業界のイメージは悪くなってしまいます。
とは言え、イメージとは反対に若者や女性が活躍している会社もあれば、高収入が得られる会社もあります。
会社のイメージをしっかり伝えることも重要です。
人手不足を改善するためのポイントとは
若者と女性を採用する
女性ドライバーは増加傾向にありますが、割合的にはまだまだ低い状態です。
特に最近では女性ドライバーが求められる場面が増えているため、人手不足の改善には女性の採用が必須でしょう。
また、運送業界や会社の将来を考えれば若者の採用も必須です。
労働環境を見直す
人材確保だけでなく、人手不足の改善には労働環境を見直すことも重要なポイントです。
まずは労働環境や人間関係など、現従業員が持つ会社への不満の解消から。
結果として人材確保はもちろん、従業員満足度の向上にも繋がりますよ。
イメージ向上を図る
人手不足の原因でもお話したように、運送業界に対して悪いイメージを持たれている方が少なくありません。
そのため、会社の環境や制度、待遇、人間関係など、ポジティブなイメージを持てるようなPRが重要と言えます。
手軽にはじめられるSNSでのPRもおすすめです。
若者と女性の採用が人手不足改善の鍵!
若者へのアピールポイント
◎未経験者への教育制度を充実させる
運送業界がはじめての若者にも働きやすさをアピールするために、未経験者への教育制度を充実させましょう。
会社全体の雰囲気が良く、働きやすい職場作りが重要と言えます。
◎将来性や定着率の高さをアピール
将来性や定着率の高さは長期で働くうえで重視されます。
また、そのような会社はやっぱり魅力的に見えるため、長期で働く社員が在籍していることはアピールすべきポイントでしょう。
女性へのアピールポイント
◎ライフスタイルに合わせた働き方に
現代では昔に比べて家庭や育児と仕事を両立したいと考える女性が多くなっています。
そのため、女性にとってライフスタイルに合わせた働き方が実現できることは必須条件と言えるでしょう。
◎女性が快適に働ける環境作りを行う
まだまだ運送業は男性が多い業界ですが、積極的に女性を採用するなら女性が快適に働ける環境を作ることも重要です。
女性用のトイレや更衣室などを設置して、綺麗な職場を保ちましょう。
まとめ
人手不足を改善するためにまずは労働環境を見直して、若者と女性が活躍できるような職場・環境作りに努めることが重要です。
会社のイメージをしっかりと伝えながら、より多くの若者と女性を確保して人手不足を改善していきましょう。
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